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2008/12/23

天皇誕生日のニュースなど

トヨタ、1500億円営業赤字に

今まで何兆円も貯め込んでるんだから1500億円ぐらいどうってことないだろ。大げさな。
赤字の直接の原因は金融危機なんだろうけど、トヨタをはじめとする財界のゴリ押しで実現した、非正規雇用による人件費の抑制が結果的に自分たちのクビを締めているのだ。給料減らしといて「お前ら車買えよ!」って言われても、そらムリやってことに誰も気付かなかったのかねぇ。

そんな世界的不況の中、景気のいい会社の話が。

「ブッシュ靴」に注文殺到 トルコの会社、従業員増員

世の中何で儲かるかわからんよな。人間万事塞翁が馬とはこのことか。
靴投げ事件は実害はなかったわけだし、結果論だがあの数秒で37万足の需要と100人もの雇用を生み出したわけで、ブッシュ大統領が任期満了の間際も間際になって、ようやくささやかながらも世界の役に立ったということでいいんじゃないかな(笑)
「ブッシュ靴」というのも面白い。やられた方が名前になるってのは「アリキック」以来かな。

とはいえこれは遠い外国の話。我が国に話を戻せば今日は天皇誕生日である。なんで製造業なのに普通に仕事なんだウチの会社はwという愚痴はおいといて。

天皇陛下75歳 経済悪化憂慮、英知結集願い

私は天皇制そのものの評価についてはまだ結論めいたものを抱くに至っていない。
ただ、今上陛下、皇后陛下については、そのお人柄や姿勢~簡単に言えば「偉いのにまとも」なところ~はご立派で素直に尊敬できる方々だと思う。
最近のご健康がすぐれないということで、例年の記者会見ではなくて文書でということになったそうな。
だがこれはかえって良かったのではないか。どうせ記者会見でも事前の質問にカンペで答えるわけだしね。
で、その内容。
憲法に「天皇は国政に関する権能を有しない」とあるから、現代の天皇は国民に「命じる」わけにはいかない。だから「祈り」「願い」「案じる」という言い方しか許されない。

>被災者が、冬を迎えて仮設住宅住まいを余儀なくされていることを案じています。

>働きたい人々が働く機会を持ち得ないという事態に心が痛みます。

宮内庁や政府の糞役人どもは、陛下のお気持ちを拝し、忖度するなら、こういう部分をこそ忖度するべきではないのか。普通の読解力があれば、陛下が「災害に遭った人を支援しろ」「雇用対策をしっかりやれ」と仰っていることぐらいわかるだろう。それは国民共通の願いでもある。

さて、話が最初に戻る気もするが、「偉いのにまとも」じゃないトヨタやなんかの偉い人たちは、陛下のお言葉をどう受け止めるつもりか。

「働きたい人々が働く機会を持ち得ないという事態に心が痛みます。」

そういえばトヨタの奥田相談役は皇室典範に関する有識者会議のメンバーだったじゃないか。トヨタの偉いさん、しかもよりによって奥田氏がそれほど皇室に関して高い識見をお持ちだとは知らなかった(笑)
しかしそういう立場であるならなおのこと、奥田氏は、トヨタは、陛下の宸襟を安んじ奉って然るべきではないか。ちゃんとやれよwwww

ま、「偉いのにまとも」な人はなかなかいないもんである。だからこそ私は「偉いのにまとも」な両陛下はご立派だと思う。故にいつまでもお元気で、と願うのである。

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2008/12/17

最近のニュース2題

橋下知事「要領は関係ない」 学力テスト成績開示問題

言いたいことはわからんではないが、コレは橋下知事の勇み足のような気がするなあ。
最初に公表しないって話でテストしたんなら、公表するにしても次回からってのが筋かと。
大人が子供との約束を守れなくてどうする。
私が生徒だったら成績が公表されないってわかってたら、真面目に受ける必要なしと判断して答案用紙には名前だけ書いてさっさと帰るなり寝るなりすることだろう。それを後から「やっぱり公表する」って言われて「お前ら出来悪いなぁ」といわれても知ったこっちゃないもんな。

今回はもうひとつ。

天皇陛下:宮内庁長官の所見全文

羽毛田とやらのこの所見は田母神論文よりよほど不適切だ。宮内庁長官という立場の人間が

>常にお心を離れることのない将来にわたる皇統の問題

つまり陛下は身内のことのみで心労の余り体調を崩されたと言っているのである。(実際この後も羽毛田は延々と陛下や皇族の健康問題だけを語っている)
たとえ本当にそうでも宮内庁の長官がそんなこといっちゃいかんだろ。嘘でも日本の将来とか国民の暮らしを案じてのご心労だと言うぐらいの慎みはないのかねぇ。ないか。なにせこの羽毛田とやらはノーパンしゃぶしゃぶで接待されて(店の顧客リストに名前があった)喜んでいたような俗物だしな。

人は誰しも自分の基準で物事を考えてしまうものではあるが、この所見の感想を述べれば、
お前と一緒にすなよ、のひと言でしかないな(笑)

また、親しくお仕えしていて皇統の問題でのご心労を拝したのであれば、なぜどうしたいのか、どうすればいいとお考えなのかと実際に聞かないのか。自分の家の跡継ぎを他人に勝手に決められたら、陛下でなくてもストレスを感じるに決まっている。私としては以前から一貫して主張してきたことでもあるが、皇位継承問題に関しては、ご本人たちにどうしたいのかまずは聞いてみればいいのだ。有識者を集めて何回も会合を開くよりもずっと簡単で安上がりなことだ。

俗物が自分の基準で勝手に陛下のお気持ちを忖度するから、天皇というお立場にあることへの想像が働かないのである。そもそもこういう手合いが「忖度」だの「大御心に沿う」だのといっては舞い上がり、好き勝手に猖獗を極めたのが、とめどのない戦争から敗戦へとこの国を導いた一因ではなかったか。
ご健康の問題にしろ、皇統の問題にしろ、周囲が勝手に忖度する必要がどこにある。今日の天皇はなにも天壌無窮の神勅を奉じた万世一系の現人神というわけではあるまい。何度も言うが当事者たる陛下や皇族方に実際に聞いてみればいいだけのことではないか。ご意志に添えるかどうかはともかく、議論はそこから始めるべきではないのか。なんとも間の抜けた所見である。政府は田母神氏より先にこの羽毛田とやらに退職金の返納を求めた方がいいと思うぞ(笑)

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2008/12/12

北海道警察に問う

警官、聞き込み先で下半身露出 北海道警が懲戒処分

警官が何をやっとるのかという情けなさはもちろんあるのだが、それよりも何よりも。
「部屋に下着が干してあり、急にムラムラした」ので「下半身を露出し性的交渉を求めた」のが「犯罪に該当しなかった」ってホントかそれ!?
北海道ではちんちん出し放題って知ったら全国の変態さん大喜びだぞ。北の大地は警察もおおらかということなのか(苦笑)

あれだな。局部を露出して逮捕される奴は全国にいくらでもおるんやけど、みんな北海道でやらかしていれば逮捕されずに済んだのにね。不憫だ。

・・・と思ったらさぁ。

迷惑な北海道職員は「覚えてない」って 丸出しで逮捕

北海道でナニを出して逮捕された奴もおるやないか。
警官はセーフで道職員はアウトなのか。
他人の家はセーフで地下鉄はアウトなのか。
北海道警察の線引きの基準がようわからんわ。
これでは全国の変態さんもどこまでならやっていいのかわからんではないか。

おい、北海道警察。「下半身を露出して性交を迫る」のが「犯罪に該当しない」場合があるのはわかったから、細かいアウト/セーフの条件を詳しく教えろ。
まさかとは思うが、「身内だから甘く処分しただけ」なんてことはないよな?な?
全国の変態さんと変態ウォッチャーをがっかりさせんなよ!(笑)

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2008/12/10

トロピック・サンダー

トロピック・サンダー公式サイト

ある意味アメリカ映画の真骨頂とも言えるバカ映画。こういう作品、今の日本では作れないよな。

ストーリーは戦争映画の撮影でクセのある役者同士が噛み合わず、予算を掛けた爆発シーンの撮影が失敗するところから始まるんだが、この爆発の美しさと云ったら・・・(苦笑)
爆発の美しさには「儚さ」という要素がかなりあるが、画的に儚いだけでなく、話の上でも「全くの無駄」というもう完璧な爆発で、私としてはそれだけでもこの作品みて良かったぁというぐらいのカタルシスがあった。今までの映画史上、無駄で派手な(故に美しい)爆発と言ったら「カットスロート・アイランド」のラストの船が吹き飛ぶ爆発だったのだが、この作品の無駄かつ派手な大爆発はそれすらも凌駕した感がある。自分でもすげえニヤけてるのがわかったもんな・・・w

さて、話はその後ジャングルに放り出された俳優陣一行の珍道中となるわけだが、この一行、アホのマッチョ、偏屈な親父、女好きのふりしてるゲイ、デブのジャンキー、ひょろいインテリという、転がせばいくらでも笑いの取れる濃い面々で、そらもう設定の時点で勝ってますよはいはい、というぐらいの安定した(ベタな)面白さ。
まあベタなだけに、「あ~面白かった」で翌日には細かい内容は忘却の彼方ではあるのだが。
映画ってのは基本的に「楽しい暇つぶし」であるべきだと改めて思わせてくれた一本だった。

あ、そうそう。劇中、とんでもない大物がカメオ出演している。私はメイクのせいでエンドロールまで気付かなかった。不覚であった。

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2008/12/02

軍隊の正体は「お役所」だ

一昨日の「たかじんのそこまで言って委員会」に田母神氏が出演していた。面白い人やなあw
「日本はいい国だと言ったらクビになった」は素晴らしいウィットだ。

でも実は、私は田母神氏のしたことはクビになっても仕方ないと思っている。
空幕長という立場にある人物が、例え職務とは別の手慰みとしても、いざというとき一緒に戦う(ことになってる)アメリカを捕まえて「あいつらも相当悪かった」なんてことを公言したのである。そんな人物に「彼らと一緒に戦え」と言って部隊の指揮を任せられるわけがない。だからこれはクビになってもしゃあない。

但し、それ以外のことは別に問題ない。前にも書いたが政府が自衛隊は軍隊ではないと言い張る以上、田母神氏もまた軍人ではなく、単に軍隊っぽい組織にいる軍人っぽい人であるにすぎない。故に文民統制うんぬんの議論はそもそも成立しないし、政治的な発言を禁じる理由もない。
つーかね、文民統制ってのは問題の解決に軍隊が出て行くかどうかを政治が決める(=軍隊が勝手に出て行かない)ってことであって、事細かに行動や思想を規制するということではないのね。軍隊に「この問題を解決しろ」と命じたら、そこから先軍隊がどう動くかを決めるのは文民統制下であっても軍隊自身の役目。そこで暴走しないようにあらかじめ「○○してはいけない」と決められている軍法というものがあり、その軍法に反しない範囲であらゆる手を尽くして問題を解決するのが軍隊の仕事、というのが普通のあり方なのだ。

戦前の軍隊がデタラメだったのは事実だ。「統帥権の独立」という憲法上の欠陥を盾に政治が命じる前に軍隊が動いていた(そして戦費のツケをどんどん政府に回した)。しかも軍隊の中でも陸軍と海軍は仲が悪く、お互いに持っている兵器も立てている作戦もよく知らなかった。対米開戦時に首相と陸軍大臣を兼任していた東条英機ですら、真珠湾を攻撃すると知ったのは艦隊が出発した後だったという。それでよく戦争できたもんだと逆に感心するぐらいだ。
だがこれを「軍部の暴走」と理解するのは大間違いだ。戦前のこの悲劇をもたらしたのは軍という特殊な組織ではなく、お役所のひとつであるところの陸軍であり海軍であると理解するべきだ。簡単に言えば、役人根性が国を滅ぼしたのである。自衛隊だけを厳しく統制してもしょうがないのだ。

軍隊は戦争してる間は人もいる弾もいるで莫大な経費がかかる。政府も負けては元も子もないから借金してでも金を出す。だが戦争が終われば部隊は平時編制に縮小され、弾薬も演習でしか使わなくなる。当然、予算が減る。お役所である陸軍・海軍は一度獲得した予算を減らされるのが我慢できない。ここで役人根性が目覚めて目的と手段が入れ替わる。「問題解決のために予算をつけて戦争する」はずだったのに、いつのまにやら「予算をつけるために問題を探して戦争する」ようになった。大陸に渡った日本軍が政府や果ては昭和天皇の意向すらも無視して戦線を拡大し続けた理由はここにある。役人は一度手にした予算と権限は絶対に手放さない。軍部の正体とは結局、国家予算をもっとも使う巨大官庁だったのだ。

そんなわけでデタラメに戦争してこっぴどく負け、陸軍・海軍は解体された。
だがその敗戦に至った役人根性がそっくりそのまま残ってしまったのは現代の役人どもを見れば一目瞭然だ。
予算が減るから裏金にしてでも使い切る、タテ割りで他の省庁が何をやってるかは無関心、国益より省益、都合の悪い事実は隠蔽、政治(政府)の意向はなし崩し&骨抜きで潰す・・・
やっていることは戦前の軍部とソックリだ。目的と手段が倒錯しているあたりなど、コピー度の高さは驚くほどだ。軍部の軍人たちの方がまだしも権力欲のみ旺盛で、自分の蓄財には無関心な人物が多かったことを考えると、今の役人は戦前の軍部以上にデタラメだと言えるかも知れない。
当時の軍隊にも今の官庁にも、まともな人は大勢いる。だがまともな人は権力闘争に深入りしない故にまともなので、結局主流には成り得ない。大きな組織には悪貨が良貨を駆逐する仕組みが必然的に備わっているものなのだ。何も官庁に限ったことではないが。

よく「あの悲惨な戦争」というが、敵と戦って死んだ兵隊より、味方に飯を食わしてもらえなくて死んだ兵隊の方が多いんだもの。そりゃ悲惨に決まってるわ。
で、「味方に飯を食わさない」ってのは、要するに知らん奴が何人のたれ死のうと知ったことではないということ。それは別に戦争でなくても軍隊でなくてもできるのな。
自衛隊にばかり気を取られていると、別の官庁が国を滅ぼすのを見逃すことになる。「味方に飯を食わさない」ようなことを言い出す官庁が出てきたら要注意だ。

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