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2004/11/18

珍しくお役人を応援してみる

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公取委のドン・キホーテいじめ

11月5日、独禁法違反の疑いで、公正取引委員会がディスカウントストア大手のドン・キホーテに立入検査を実施。ドン・キホーテは家電製品や日用雑貨、食品などの納入業者に対する優越的な地位を利用し、店舗の棚卸の作業要員として無償で従業員の派遣を求めた疑いがあるという。

これはディスカウントショップやホームセンターの商売のやり方自体を否定するということだねぇ。なぜなら彼らの商売は基本的に「棚貸し」であり、「こっからここまで棚を使わせてあげるから商品の陳列・補充はそっちでやってね」というのが普通だからである。(その割に棚に空きがあると罰金取ったりもするのだが)もちろん、契約内容や業者の規模を巧妙に組み合わせて法律に引っかからないようにやっているのだろうが、やり方そのものはどこも似たり寄ったりで、ドン・キホーテだけが特別に「業者イジメ」をしているわけではないし、公正取引委員会がドン・キホーテだけをイジメているわけでもない。(ドン・キホーテ以外の小売業に対しても公正取引委員会は煩雑に立ち入り検査を行っている)
契約書に明示していようがいまいが、どの業者から仕入れようがサービスとして人は出る。なぜならそれが「普通」の業界だからだ。いい悪いではなく、そういうもの、なのである。

取引先は必ずドン・キホーテと取引しなければならないという立場にはないからだ。イトーヨーカ堂でも、ジャスコでも、好きな小売りと取引する自由は認められている。

ドン・キホーテがダメならイトーヨーカ堂やジャスコに売ればいい・・・?
ジャパンやコーナンに売れというならともかく、イトーヨーカ堂やジャスコは意味が違うだろう。ドン・キホーテに納入していた商品がそのままイトーヨーカ堂やジャスコに並ぶわけはない。ドン・キホーテに売るから商品として通用するアイテム、というのが結構あるのだw
うーん・・・あまりこの話には深く触れない方が、キムタケさん自身のためだと思うなw

「『優先的地位の濫用』にあたらないパートナー企業様の選定基準があまりにも曖昧であり、具体的な方法が公正取引委員会より示されない現状下におきましては、選別が非常に困難な状況であります」と解説した上で、「つきましては、全てのパートナー企業様への商品発注を中止せざるを得ない状況であります。年末商戦の重要な時期乍ら、断腸の思いで決断致しました。誠に恐縮ではございますが、ご案内を申し上げるまで商品発注を中止させていただきます」と通告したのだ。
ドン・キホーテの通告の意味するところは明白だ。公正取引委員会に対する嫌みもあるだろうが、仕入業者に対して、「公取に怒られないやり方を考えろ=自発的にドン・キホーテの意向とは関係ないという体でサービスとして人を出せ」と言っているのである。この通知を額面通りに受け取って「そっか~しばらく大変やなぁ」とか言っているようでは年越しもおぼつかない。公正取引委員会の皆さん、ここを突っ込まなきゃダメよ(笑)
それがもたらすものはと言えば、ピラミッド構造の中に組み込まれて、中間マージンを支払わされ、非効率性が高まっている。
中間マージンが非効率というケースはもちろんある。ただ、中間マージンを支払ってでも問屋さんに介在してもらった方が製造メーカーもユーザーも有り難いケースも多々ある。特にこういった小売業界は基本的に自分のところで在庫を持たないので一回の発注単位が極端に少ないのが普通だ。(要するに売れた分だけ補充して、ということ)製造メーカーがそんな小ロットでいちいち製造できるわけもなく、結局のところどこかで在庫と小口の配送を担当しなければならないのである。それをアウトソーシングしたら「中間マージン」ということになるわけだが、それは十分意味のあることだ。「(有名な製造メーカー名)ロジスティックス」という会社がたくさん存在することからもわかるように、効率を追求して中間マージンとスケールメリットを天秤にかけた結果、中間マージンという選択になることは十分あり得ることなのだ。

というわけで、ドン・キホーテと公取のバトルについては実はお役人嫌いの私にしては珍しく、公取に分があると思っている。ま、ドン・キホーテなどのディスカウント系に商品を納入する業者は「いろいろと承知の上で」納入していると思うので公取が突っ込むのも野暮だとも思うけどね。

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